歴史Web―日本史の重大事件がホームページになった!藤井 青銅
日本文芸社 刊
発売日 2008-01
テレビ番組『カノッサの屈辱』を連想させる丁寧な本作り 2008-05-12
インターネットは実は2000年前から存在していたのをご存じですか。
最近、膨大な量のコンピュータ記録が発見され、さっそく修復委員会が組織されました。
修復委員会によると、今回発見された記録の中で最古のものは邪馬台国のオフィシャルページで、その他、清少納言の「枕草子」ブログ等、貴重なものがたくさん含まれている、とのこと。
本書は、その修復結果を現代語に変換した再現品です。
まず、表紙のアップで見てください。
源頼朝がノートパソコンに向かっています。
わくわくしてきますねえ。
本文は年代順。まず邪馬台国の「公式本家頁」からはじまりましたよ。
前方後円墳を請け負う土木会社も笑っちゃいますが、次のページを見ると……
出ました! 2ちゃんねるテイストの掲示板が。
仏教伝来を話題にしたこの掲示板は、「こんど百済から来た仏教って、どう?」という問いかけからはじまります。
さっそくハンドルネーム「いなめ」さんが、
「魏とか大陸では流行ってるらしい。乗り遅れちゃいかんよね。なむー」
と返すと、横からハンドルネーム「おこし」さんが、
「またはじまった。大陸かぶれの厨房が」
と混ぜっ返す。
「厨房」というのは、「中坊」(中学生の坊や)を変換しようとして間違ったのが定着したネット用語です。(念のため注釈しときました)
それにしても、発掘した古文書を、よく2ちゃんねる語やブログ調、ネット調の現代語に翻訳したものです。歴史教科書でしか知らなかった人々が、自分の言葉で書いたような息づかいが聞こえてくるようです。
しかも、単なるお遊びではなく、監修者が付いているほど細部に注意をはらった丁寧な本作りをしています。
帯に「構想2分制作2年」とあるのも納得できます。
この本気のお遊びに、フジテレビの深夜番組『カノッサの屈辱』を連想したのは、私だけではないでしょう。
私も本屋さんに立寄った時に、気になって手に取った本なのですが、目次を読んだだけで欲しくなっちゃいました。
歴史Web―日本史の重大事件がホームページになった! には、ちょうど気になっていた事がそのまま書かれていたんです。
これって凄いタイミングだと思いました。
なので、歴史Web―日本史の重大事件がホームページになった! の価格も気にせずにレジまで直行、購入しました。
家に帰ってから早速読み始めたのですが、内容自体は決して難しくはありません。
逆に初心者にも分かりやすいくらいの表現で書かれていると感じました。
歴史Web―日本史の重大事件がホームページになった! を読んでみて思ったことは、「この歴史Web―日本史の重大事件がホームページになった! に出会えて良かった!」というのが正直な感想です。
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