【電子書籍ウォーズ(中)】
「世界中の本が読みたいときに読める。その素晴らしさに目を開かされ、自分の漫画も出してみた」
ボーイズラブ(少年同士の恋愛)のジャンルで人気の漫画家、藤井あやさんは今年2月、ネット通販大手の米アマゾン・ドット・コムが運営する書籍配信サイト「キンドル ストア」で作品を電子出版した。自費出版だが、基本的に費用はかからない。
出稿作業で利用したのがアマゾンの「デジタル・テキスト・プラットホーム(DTP)」。出版したい作品を電子データでアマゾンに送ると、電子書籍端末「キンドル」向けのフォーマットに変換され、「店頭」に登録される。
画面サイズに合わせる手間はかかったものの、すでにデジタル化されている紙のコミックスの作業と「大きな違いはなかった」(藤井さん)という。
DTPは日本語非対応のため、せりふは英語だ。今のところ収益面で期待できそうにないが、国内の携帯電話サイト向け作品のダウンロードは紙の本の数倍にのぼる。藤井さんは「日本語対応の状況も見ながら今後は電子と紙の両方で出版したい」と意欲を見せる。
7月下旬、米アップルの配信サイトで多機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」向けなどに発売された電子雑誌「Air エア」も、既存の出版社を通さない試みだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100830-00000592-san-soci
